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親父倶楽部 第13回例会 記録

テーマ・・・「非行と少年の犯罪について」
     

報告者 東  秀一 

◆日 時 ・・・・2000年9月16日(土) 17:15〜19:10
テーマ ・・・「非行と少年の犯罪について」  
        「後藤少年の この時歴史が動いた」
参加者:山崎秀明、西博康、山根満唯郎、カキクケコージ、後藤芳男、前田秀美、
       平尾禎孝、平尾真由美、射場一之、脊戸孝三、東秀一 
       (以上11名 順不同 敬称略)
◆会 場 ・・・・ヒューマンダイナミックス研究所


第一テーマ
■「非行と少年の犯罪について」

■近況報告
西・・・子供が夏休みに9冊の本を読んだ。
   夏休みに読むことにしていた『五体不満足』は親子3人で読んだが
   各人が注目する部分が違っていた。卓球大会のことを作文に書いていた。
東・・・夏休み恒例の花火見物に5ヶ所(天保山、神戸、水都祭、弁天、猪名川)行った。
   数多く行っている猪名川がゆっくりと見物出来る。
平尾夫妻・・・宮崎の大学へ行っている次男が家庭教師のアルバイトをしていたが
   ちょっとしたトラブルからやめてしまった。長男が帰省して彼女と4人で食事に行った。
   その後彼女が肉じゃがを作ったがつい舅、姑をしてしまった。
後藤・・・盆休みに弟来てグリーンスタジアム神戸のチケットを3回分貰った。
   父親と3回共行ったが長女、次女は誘ったが1回も付いて来てくれなかった。
   長男は休みを利用してチベットへ2周間行った後、韓国の友達の所に行っていた。
前田・・・広島へ8/13〜16帰省していた。
   卒業30周年とのことで高校の同窓会があった。父親が8/31に手術をして9/9に退院した。
   下の子にジュニア版『五体不満足』を読んだらと薦めた。
   長男は体育祭、文化祭と言って練習している。余り勉強してないようだが
   体育系の方向へ進みたいと思っているらしい。
カキクケコージ・・・夏休み残り1週間まで4年生の子が宿題を何もしていなかった。
   毎日20時〜24時位までやった。9/3に奈良の山に8人で登った。山はパワーを貰える。
   11月にまた行きたいと思っている。
山崎・・・子供がいないとどこへも行かなくなった。 『捨てる技術』の本は良かった。

■「非行と少年の犯罪について」
◎神奈川県警察 Stop!ザ・少年非行(平尾氏A4‐3枚に要約)
ホームページの内容を要約して資料を作成頂き、説明を受けた。
・平成11年度の神奈川県の統計では少年人口が減少する中で刑法犯の検挙・補導人員は12.5人で全体の44.1%を占めている。
・平成11年度中に補導(検挙)した刑法犯少年は11103人。
1位は大阪で17679人。2位は東京で3位が神奈川県。
[非行の原因・背景]
・少年の心の問題・・・我慢ができない。他人を思いやる心が未熟
・家庭の問題・・・家族のコミュニケーションがない。愛情、しつけの欠如
・学校の問題・・・受験戦争。先生、友達との関係
・少年を取り巻く社会環境の問題・・・有害情報の氾濫。地域社会の連帯感の希薄化
[親の道10則]
1.信頼される親になること
2.子どもの模範になる行動をとること
3.心の休まる家庭をつくること
4.子どもの夢を育てること
5.子どもに責任感を持たせること
6.子どもの意志を尊重すること
7.子どもの立場で考えること
8.家庭の決まりをつくること
9.家族は仲良く、よく話し合うこと
10.問題行動に気付いたら早めに手当てをすること

◎「青少年白書(平成11年度)」では女の子の犯罪も増加傾向にあり、自ら進んでやったが70%にもなる。
◎高校生の中に広がるフリーター「予備軍」
・首都圏の高校3年生対象アンケート 有効回答5000件
・進路について:就職・・・34%、専門学校・・・28%、大学・・・22%、フリーター・・・12%
・普通科に多いフリ−ター志向。就職が困難になっている背景がある。
フリーター志向なるには2つのケースある。
 1.自分のやりたいことが出来るまでの間はフリーター(高校1年から考えている)
 2.就職、進学断念してフリーター(高校3年秋頃に決める)
・フリーター志向は学校への関わりは薄いがアルバイトは熱心にする。
 家族が進路を押しつけたり、不干渉であったりするとフリーターになることが多い。

・学校で職業教育が出来ていない。フリーターは仮の姿と考えている。
 働くということがどういうことか考える過渡期にある。(山崎)
・自分のしたいことがない。夢がない。(カキクケコージ)
・夢もお父さんがくれると思っている。誰も与えてくれない。(平尾)
『だからあなたも生きぬいて』(大平光代著)
 親は世間体を気にしている。助けを求めているのにそれに答えられないのは。
 週間文春に阿川佐和子との対談記事としてさらに深い裏話が載っていた。(西)
・妻は中学生の時にいじめられたことが特に印象深いとの感想。
 刺青を消さないのはいじめた人への恨みががあるからだと言う。(西)


第2テーマ
■「後藤少年の この時歴史が動いた」(後藤芳男)
・卓球を始めた動機は、小学4年の時住友生命の独身寮の調理人の息子と
 同級になり、寮に遊びに行ったら卓球台があった。それから毎日やっていた。
・父が日本通運の卓球部の監督をしていた。
・中学、高校と続けて好きになった。
・高槻市の大会で1番になりたかった。19才の時3回目の新人戦で優勝した。
・全国大会の予選や西日本大会、全国大会にも出た。
・20才の時全日本青年大会でベスト8へ入った。
・卓球をやっていたことで色々な人と知り合うことが出来た。
・尼崎市の大会では43連勝している。高槻市ではダブルスで4回優勝した。
・全日本女子の2位の人とやって負けた時はガックリした。
○若い人へのメッセージ
・スポーツと勉強の両立は難しいからどちらかに決めにといけない。
・好きなことを楽しくやれればいい。目標を持っていればいい。

■下期のテーマについて意見交換
・各人の思いをフリートーク。まとめはないので詳細は割愛。
                                   −以上

■第13回親父倶楽部を終えて
                         運営委員長 西 博康

「青少年白書(平成11年度)」には青少年の非行等問題行動が記載されていて、神奈川県警の
ホームページ
には同種の内容が判り易く
http://www.pref.kanagawa.jp/police/mes/mesd1007.htm
掲載されている。その冒頭で、最近の青少年犯罪の傾向を次の様に記している。
(1)本県において検挙・補導した非行少年の数は 少年人口(10〜19歳)
  1,000人当たりの刑法犯の検挙・補導人員は 12.5人で, 成人を含む
  全刑法犯検挙人員に占める少年の割合は 44.1% と依然として高い

  水準を示しています。
(2)非行集団による凶悪・粗暴犯罪の増加, ひったくり事件の急増, 低年
  齢層への覚せい剤等, 薬物汚染の浸透など非行の低年齢化や凶悪・
  粗暴化, 集団化の傾向に一層拍車をかけています。
(3)一方, 少年を取り巻く社会環境については, テレホンクラブ等営業を
  介した性被害事案の増加, 露骨な性描写を盛り込んだ雑誌等やポル
  ノビデオの氾濫, インターネット等新たなメディアからの有害情報など,
  少年の健全な育成を阻害するおそれのある有害環境の増加が懸念さ
  れるところです。


刑法犯少年の補導(検挙)人数は大阪が東京を遥かに上回り1位、兵庫
は東京、神奈川、福岡についで5位にランクしている。そのような中で、
暴行・障害、薬物汚染の悪化、そして女子の逸脱行為等が増加している。
 そのような犯罪を誘引する課程として「いじめ」や「恐喝」と言うものが
見られ、一方で「目的無く生きている」ことの温床として「フリーター」とし
ての生き方が見え隠れする。

 どうして、子供達は「非行」に走るのだろうか。子供たちを取巻いている
さまざまな、精神的苦痛やストレスはその発散方法として無意識に「いじ
め」に現れているのかも知れない。人をいじめている瞬間にのみ自分に
溜まっていたストレスを発散している
のかもしれない。受けた「いじめ」は
新たなストレスとなり次の捌け口を探し求める・・・


 大平光代さんの「だからあなたも生きぬいて」の中には、転校してから
いじめら続けた少女が精神的に追い詰められ、最後に自分の存在を見
失って行くあり様が克明に綴られている。ともすれば、昨今は何処でも見
受けられる「いじめ」の在り様かもしれない。苦しみの中から発する子供の
SOSに対し、親の反応は「娘の気持ち」より「世間体」だった、そのことが、
彼女をさらに大きく狂わせて行った


―ほらあの人や。あの人の子やで。この前、河川敷で、割腹自殺図った
ん。きっと親が悪いんや。教育せいへんから―
「お母ちゃん、道も歩かれへん。その上学校にまで行かへんとなると…。
お願いやから学校にだけは行って。恥ずかしいから」
 ご近所では親切に気遣ってくれる人もいるけど、なかには興味本位に
おもしろおかしく言う人もいる。母も辛かったと思うが、私は母のその言葉
にショックを受けた。
     (中略)
「やめて…やめて…」
泣きながら哀願する母に対し、私はなおも暴力を振るった。
母は、私のことを理解しようともせずただ泣くばかりで、そのくせ世間体ば
かり気にしている。それが無性に腹立たしかった。

 「いじめ」とは何なのか、どうして子供が切れていくのか、或いは、親とし
てどうあるべきなのか、大平光代さんの「だからあなたも生きぬいて」は、
そんな事を考えさせられる必読の貴重な本の一冊かと思います。








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