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親父倶楽部 第15回例会 記録

テーマ・・・「父性について」
     

報告者 西  博康 

◆日 時 ・・・・2000年11月13日(月) 19:00〜21:00
◆テーマ ・・・「父性について」
◆担  当:河部 誠
◆参加者:後藤芳男、前田秀美、平尾禎孝、東秀一、西博康(以上8名 順不同 敬称略)
◆会 場 ・・・・ヒューマンダイナミックス研究所


■「父性について」
     
【概要】
新シリーズ「親父を生きよう!」
  第1回「父性について」と題して、河部 誠さんのこれまで感じてきたことをこれまで河部さんが読まれた本を通じて紹介していただき、「親父の生き様」について討論しました。

【河部さんのご紹介本】
 1) 『父性の復権』 林道義 著 中公新書 刊
 2) 『父性の復権』 ナレッジ・ワークスより 資産工学研究所 編
 3) 『父の教え』 ノンブック編集部 編
 4) 『男の生き方40選』 城山三郎 編  文春文庫 刊
 5) 『子供の社会力』 門脇厚司 著 岩波新書 刊
 6) 『戦いはこれからだ』 藤沢秀行・米長邦雄 著 祥伝社文庫 刊

上記の本の内容の中で、河部さんが共感するものを紹介。数ある内、一部紹介します。

【父性の復権】
父の役割
 (1) 家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教える。
 (2) 自らの欲望をコントロールし、全体の将来を考えてリーダーシップをとり、各成員の調停をして取りまとめる

・「友だちのような父親」はじつは父ではない。
 父とは子どもに文化を伝える者である。
 伝えるとは、ある意味では価値観を押しつけることである

 自分が真に価値あると思った文化を教え込むのが、父の最も大切な役割である。
 上下の関係があり、権威を持っていて初めてそれができる。
・原理の中でいちばん大切なものが「善悪」の原理である。
・公私の区別がなくなるのは、物事にはけじめが必要だという感覚がなくなっているからである。
子どもの心が発達するときに最も大切なことは、価値観がしっかりとゆるぎなく存在していることである

 そのとき初めて子どもは統一的な人格、アイデンティティを確立していくことができる。
 そのためには家族の価値観を体現する、つまり子どもに対して価値観のシンボルになるような存在が必要になる。
 そのシンボルとしての役割は父が果たすのが望ましいのである。シンボルには重みが必要である。
 母のように身近で日常的な世話をやく存在はシンボルにはなりにくい。
 少し遠い存在であり、子どもから見て大きく見え、権威のある存在でなければならない。
 
・父が権威をもって価値を示すことができないと、子どもは自分なりの価値観を持つことができないし、社会人として
 必要な社会規範を身につけることもできなくなる。
 
 信念やモラルという原理に従って行動することができないで、ただその場その場で自分の利益を追及するか
 、欲望を満たそうとすることしかできない人間になってしまう。

・すべてを丸ごと否定することは、根底に「甘え」の心理がないと出ないことである。
 自分の人生に責任を持ち、また人間社会に対する責任感があるなら全面否定と言うことはできない。
 
 否定した代わりのものを提示することなしに、否定はできないはずである。
 建設のための理想があって破壊するのと、破壊のための破壊とは180度の違いがある。
 
 全面否定は、全面的に丸抱えされているという安心感があって初めてできることである。
 いかにも徹底した革命的な姿勢のように見える「全面否定」は、心理学的に見れば母子の一体感の中に安住して
 、それからいまだ独立していない人間にのみ可能なスローガンなのである。
 それは太母丸抱えの幼児的な心理にすぎない。

子どもに背中を見せているだけではなく、子どものほうを向くということも必要なのである。
 「子どもは親の背中を見て育つ」というのは、一種の逃げであり、怠惰の言い訳の匂いがする


・父親が子どもに感動を与えることができれば最高である。

【男の生き方40選】より
われアフリカで「酋長」になる 竹井 清(青年海外協力隊員)

・ガーナに来た動機をよくたずねられる。簡単に言えば、男のロマンと好奇心からである。もっともこのロマンは時には
 わがままと同義である。
・文明社会では今まで男性の仕事と考えられていた分野への女性の進出がはじまった。
 男女平等を唱える人たちはこれを一つの成果だと考えているらしい。しかし、アチュア村の生活ではこのような事は
 絶対に考えられない。男には男の分担があり、女には女の分担がきっちりとあった。
 子供にも子供の分担が厳しく決められていた。お互いがお互いの仕事をすることで村社会は成り立っていた。
 男の仕事にはけっして女は手を付けたりしない。またその逆も絶対になかった。
 

・刃物が危険であるのは日本もガーナも変らない。変るのは刃物に対する考え方だけである。
 危険な刃物を永久に遠ざけることが可能ならそれもいいが、生活の中になくてはな らない道具である以上
 、危険を避ける考慮をはらいながら与えていくガーナの母親の勇気に拍手する。
 
・子供たちも保護される面と、子供として家族や社会に対して尽くすべき義務も同時に厳しく教え込まれる。
 けっしてそれも子供の能力を越えてまで要求しないのがすがすがしい。・・・子供の能力に応じてのみ
 仕事の分担を受ける。日本では能力を無視して過大な期待を親が子に持ったために悲劇が生まれる受験生の話もある。
 これなどは過保護のようで無保護なのである
 
今のガーナには電話は普及しているとは言えない。・・・しかし電話をすればいつでも誰とでも話の出来る日本の方に
 親子の断絶があり、親戚付合いや近所付合いがなくなる

・不便で貧しいアチュア村では生きていくために子供化から老人までがお互いに支え合い、お互いに頼りあうことで
 毎日をおくっている。歩けな くなるほど高齢の人も、子供たちにとっては実践的な知識を与えてくれる最高の教師である。

【親父達の討論より】
子供は母親からしっかり愛情と言うエネルギーをもらって飛び立つその発射台の母親から、飛んで行くべき方向それが
 、「父性」の示す価値観なのであろう。

 
・母親の「父性」も時には重要になる。特に母親だけで育てている場合には。
・社会の中に「父性」が欠けてきている。家庭の中のみならず、世の中の 「父性」を感じさせる努力が必要。
・日本的「ナーナー主義」の中で、「父性」は確かに欠落している。
・父親が権威を持って価値を示すこと・・・必ずしも簡単では無いね。
・子供は「価値」より「愛情」を求めている。
・十分な「愛情」を注げば、子供は自ら飛び立ってゆく。
・「父性」の欠落、日本人的合議制、社会や政治がどうなっても、意見を言わ ない大人たち・・・、自らにきちんとした価値観・
 信念・思い入れをもって、生きていない自分達を大いに反省せざるを得ない・・・。
 
トピック(会話より)
A:うちの子は、冷蔵庫の戸を足で閉める。何度注意しても聞かない。
B:それは、親が本当に足で閉めてはいけないと思っていないからではないのか!何処か、自分の心の中に、
 「まあ、そうは、言っても仕方が無い。」と思っていないのか。心の中に、そのような事が見え隠れしていれば
 絶対子供たちはそのことを、見抜き、口で言っているだけとしか思わないと思う。ビジネスの社会だって、本当に駄目と
 真剣に思わせれば、かなり難しい事だって、皆ルールを守る。しかし、それ以外のときは、いい加減な事が多々ある。

C:うちの子は、ピアスを付けたいと、言い出した時期があって、女房が猛反対した。
 親から貰った体を傷めるとは何と言うことかと・・・。しばらく親子の対立が続いたが、子供の方が観念した。
 対立して失うものの方が多いと思ったのかもしてないが・・・。

■出席者の雑感(まとめ)
 今、日本の大人たち・親達が、忘れている生き方の原点が「父性」との言葉の中に、見え隠れしている。改めて、
 自分を反省したい。


【参加者の感想より】
途中から、筑波日帰り出張親父(東氏)が参戦し、白熱の親父バトルが展開されました。河部氏の"父性について"(P1〜P31)
のご講演は流石というしかなく、一同「おっしゃる通り」で手を打ちました。PM7:00−PM9:00まで、一滴の水分もとらず、
行くぞ二次会!久しぶりの西氏の、充実しきった赤銅色の顔(アルコ−ル焼け?)を見て安心したり、前田家、後藤家の
○△◆のお話をお伺いし、一同一緒に悩んだりしました。

"晩秋の 酒と話は 尽きぬも"

まだ、月曜日だというのに、本当に・・・皆さん、あすからのお仕事頑張りましょうネ!

【次回 第16回 親父倶楽部例会】
平成13年1月8日(月) 19時-21時
担当 後藤さん テーマ : 未定






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