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親父倶楽部 第17回例会 記録
テーマ・・・「日本人へ 曽野綾子さんの文章について」
報告者 東 秀一
◆日 時 ・・・・2001年2月13日(火) 19:00〜20:20
◆テーマ ・・・「日本人へ 曽野綾子さんの文章について」
◆担 当・・・ 赤松泰樹
◆参加者:山崎秀明、赤松泰樹、河部誠、山根満唯郎、東秀一
平尾禎孝、西博康、(以上7名 順不同 敬称略)
◆会 場 ・・・・ヒューマンダイナミックス研究所
■ 「日本人へ 曽野綾子さんの文章について」
■ 「日本人へ」(教育改革国民会議第1分科会の審議の報告より)(赤松泰樹)
◎採用理由
・「ソニー生命ボランティア有志の会」の先輩から送ってもらっ
て、この文章に出会 いました。
・最初にざあーと読んで衝撃を受けました。
・理路整然と訴えかけられるとすごく納得してしまい、多くの方
に見て頂きたいと思 いMLにアップし今回のテーマとしました。
◎文章の中で気になった箇所
(物質的豊かさと平和の中で)
・ 自身で考える力、苦しみに耐える力、人間社会の必然と明暗を、善悪を超えて冷静
に正視する力を失った。
(善と悪の狭間で)
・教育はその貴重な固有の生を育て、花を咲かせる以外、最も見事な収穫を得る方法
はない。
(人生の最初の教師)
・教育という川の流れの、最初の水源の清冽な一滴となり得るのは、家庭教育であ
る。学齢期までの子どもの躾は父母の責任 と楽しみであり、小学校入学までに、既に生活の基礎的訓練を終えて社会に出すのが任務である。
・父も母も理想ではなく、人間の存在の証として認識されれば、それで家庭教育は成功したのである。両親は、子どもが最も 理 解しやすい、人生で最初の教師である。
(教室で道徳を教えるのにためらう必要があろうか)
・人格のできていない人間は本来高等教育を受ける資格がない。
善悪をわきまえる感 覚が、学問に常に優先して存在するべき ものであろう。
・教室で道徳を教えるのに、なんでためらう必要があろうか。基本的な道徳は、普遍性、明快性、単純性を持っている。
・その時、自他共に生はいかに大切であり、あらゆる失敗は補填できるが、自ら命を
絶ったり、人の命を奪ったりすることだけは、 取り返しのつかな
い行為だということ を、改めて教えなければならない。
(教師へ)
・教師は、改めて徳と知識の双方を有して欲しい。そのために、
教師自身が絶えず勉 強を続けることが望まれる。生徒と保護 者は、その結果として、教師に人格的権威を
自然に感じるようになるのが理想である。
(地域、社会、最後は自己責任)
・教育は本来、父母、当人、社会が共同して行うものであり、そ
のすべてが効果に責任を有する。親だけが悪いとか、社 会 が 自分を裏切ったから自分
はだめになった、な どと言うのは口実に過ぎない。
(奉仕の志)
・個人の発見と自立は、自然に自分の周囲にいる他者への献身や
奉仕を可能にし、さ らにはまだ会ったことのないもっと大勢の 人々の幸福を願う公的な視野にまで広がる方向性を持つ。
・私たち人間はすべて生かされて生きている。
誰があなた達に、炊き立てのご飯を 食べられるようにしてくれたか。誰があなた達 に冷えたビールを>飲める体制を作ってくれたか。そして何よりも、誰が安らかな眠りや、週末の旅行を可能なものにしてく
れた か。私たちは誰もが、そのことに感謝を忘れないことだ。
(道は厳しいが)
・変化は、勇気と、時には不安や苦痛を克服して、実行しなければ得られない。
私たちは決して未来に絶望していない。 道は厳 しい。しかし厳しくなかった道はど
こ にもなかった。だから私たちは共通の祖国を持つあなた達に希望し続ける。
※全文は下記のホームページにありますので参考して下さい。
http://www.kantei.go.jp/jp/kyouiku/1bunkakai/1report.html
■出席者の意見
◎Aさん
・「太郎物語」を過去に読んだが、曽野さんはクリスチャンで、
性格がよく出ている文章と感じた。
・父親になってからの自分に焦りを感じて、背中を押されたような感じがした。
・学校の先生に期待した文章のようにも思える。
・生活の授業参観で子供が楽しそうにしていたので感激した。親子の愛を感じさせてくれた。
◎Bさん
・親の立場で読むと落ち込んでしまう。
・最後の「あなた達に」とは誰を指しているのだろうか。
・大人が自分の人生をしっかりしなくては何の教育も出来ない。
・戦後教育のくだりでは、家庭などで他の正しい教育を受けて、教師におかしいと言
う。こういうものに賛同する若い人が居るの だと感じた。
・人格をつくっていったのは誰か。
・「最後は自己責任」ということを子供の時から教えるべきである。
・教育勅語を資料にして頂いた。これに反対している人は、これが作成された背景を否定するので、全否定するが、中味は間違っていないと感じる。
・教育基本法の改正が現在議論されている。
◎Cさん
・小学校の単位というのは、地域に密接であり、自分が育った田
舎では友達の親は皆知っており、親も子供を知っていた。現在 住んでいる地域は、マンションであり、隣近所の人も良く知らないし、父親同士は特に疎遠になっている。
・PTAにしても、自分が子供の頃は父親がほとんどであったが
、今はほとんど母親である。
・地域が子供を育てるような環境に無いように感じる。スポーツ少年団とかボーイスカウトなどに入っていなければ地域との係わり合いはないと言える。
◎Dさん
・小学校の時はまずしい時代だったので、早く学校を出て親の手伝いをしなければな
らないと思っていた。
・子供の中でも長男は別格扱いされていた。
・親に教育を受けたような気がしないが、育てられることだったような気がする。
・学校の先生は怖くて、威厳があった。先生はお寺の住職が多かった。
・戦後は親も勘違いをして、物質的豊さを求めてしまった。
◎Eさん
・会社で新人に教育担当をしているが、教育には1.教えること
2.引き出すことの2つがあると考える。
・会社に入って1〜2年目で良い先輩に巡り合うと出世していく。
◎Fさん
・(物質的豊かさと平和の中で)(善と悪の狭間で)(人生の最初の教師)たる親が子供を育てることを放棄したらどうなるのだろう か。以前、この会でも話題にした、ストレス連鎖からの心の崩壊等を考えると複雑な想い。
・「親が無くても子は育つ」と言う言葉を一度考えてみた。片親であれ、両親が居ない子であれ、素晴らしく育っている方は、沢山 おられるはず。
・一方、親自身が、「親が無くても子は育つ」との解釈も随分違っているのかなとの気もする。
・自主性に任せるのと、責任を放棄するのとは違うし、何が本質で、何が前提条件か、ふと考えさせられる想い。
・最後の方で、「感謝」の気持ちとの表現が出ております。最近、仏前で手を合わす機会に恵まれるようになりました。
如来(みほととけ)とともに生きる・・・。私自身、日本人が何世紀もの間、「感謝」することの一つの象徴になっている伝統が確か に今希薄なんだなと感じます。以前、山崎さんが紹介していたばん栄蔵さんの言葉
父に似て 母に似て この子は二人の 仏の子
最後の、一節、少し判る気がしてきました。
◎Gさん(欠席の為事前感想)
確かに今の教育(戦後教育)にはどこか根本的におかしい面があ
って、特に高校生な どが問題を起こすようになった感があ ります。さすがに国も危機感を持つに至り、教育改革に乗り出さざるを得ない状況かと思いま
す(もっと以前に手を打つ必要があったと思いますが)。
読ませて頂きますと、私の年代からみると書かれていることはごくあたりまえという
か当然ではないかという気もします。
道徳教育はもちろんですが、奉仕活動を教育に組み込むくらいしないと意識改革は行えないのかなという気がします。
この報告にも書かれているとおもいますが、この問題は単に教育に限らず、戦後の政治、経済、文化、歴史などが全ての面で 一旦否定されたところか>
> らスタートしていることに大きな原因があるように思われます。
敗戦国は再び立ち上がれないように軍備はもちろん、とくに教育において発揮されて
いるように思います。
道徳の話をすると、戦前の軍国主義と非難される、歴史教育にお
いては、日本は先の大戦で悪いことをしたというように教えられる。
アメリカでさえ、戦後の仕組みは一時的なものと考えていたのに
、当の日本は自ら考 えることを放棄してきたように思います。
特に教育は聖域化され、変な権利主義、平等主義が蔓延してしまった。以前に、この会でも話題になりましたが、今の教科書 には権利のことは書いてあるが、義務のことはかかれていない。義務を教えていないようでは、子どもは権利ばかり主張す るようになると思います。子どもは先生も校長先生も平等だから、気に入らないことがある
と校長に土下座をさ せて謝らせる、と いうような馬鹿なことが起きてしまう。
周りを、見渡せば、政治家は・・・、マスコミ・雑誌は・・・、
教師は・・・、親も 子どもと会話をしない、叱らない、・・・等々あります が、やはり、日本のよい面は
自信と誇りを持つ、目標を持って頑張れば希望がかなうような意>識、環境作りをして
いくことが大 切ではないかと思います。
やはり、家庭においては、最低限、人に迷惑をかけない、自分の思い通りにはならな
いこと、いろいろな人のお陰で生きている こと(感謝をする)な
どの躾が重要かと思います。
■まとめ(赤松)
・戦後、日本を骨抜きにしたのはアメリカの戦略か。
・日本というナショナリズム・・・アイデンティティは、欧米化で日本らしさが失われた。
・変な平等主義(例えは、学校のかけっこを皆で手をつないでゴールする)がある。
「差別」と「区別」は違うということが理解されていない。
・日本人、若者から弱体化していく。何も考えなくて良い環境になって来ている。
・父親が教育に参加していない。学校に行くチャンスがない。
・自立心を子供に教えないといけない。
−以 上−