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親父倶楽部 第22回例会 記録

テーマ・・・「子供の成長と子供部屋」
    
     

報告者 東  秀一

◆日 時 ・・・・2001年7月9日(月) 19:00〜21:50
◆テーマ・・・「子供の成長と子供部屋」
◆担 当・・・東  秀一
◆参加者:山崎秀明、赤松泰樹、前田秀美、深田朝則、長谷憲治、東秀一
     (以上6名 順不同 敬称略)
◆会 場 ・・・・ヒューマンダイナミックス研究所

「子供の成長と子供部屋」(東  秀一)

■テーマの設定理由
長女(小6)、次女(小4)の二人の娘が最近よく一人部屋がほしいと言います。現在は、6畳の部屋を子供部屋として二人で使っています。近いうちに今の間取りを変えるか、今のままで個室を2つ与えないといけないのではと考えています。

■自分は、妻は
自分も妻も田舎の農家に生まれているので、一人部屋を持っていました。私は、小学校に入った時に母屋にあった牛小屋を勉強部屋に改装して貰い、中学校に入った時には離れの座敷を一人で使っていました。妻も高校へ入った時に小屋の2階へ部屋を作って貰ったと言っています。

■子供室の考え方
・子供室については、個室がよいかどうかというだけではなく、与えるタイミングや親、兄弟姉妹との関わりがもっと重要です。

・まだ、自分の領域を確立できていない子供に個室を与え、しかも鍵をかけられるようにするのは考えもの。家族と隔離されて、なるほど自立心は養えるかもしれませんが、個人主義が過ぎると、修学旅行などでも友達と一緒では眠れないし入浴もできないような子供になってしまいます。反対に、いくつになっても自分のスペースがなく落ち着けないというのも、人格形成にはよくありません。

・日本的な家族生活では、幼い時期に独立性の高い個室を与えるより、自立する準備をしながら、徐々に自分の空間を広げていけるようにするのが望ましいようです。例えば、スタートは、おもちゃ箱一個で十分。使ったおもちゃを片付けるという行為を通して、徐々にテリトリー(なわばり=自分の領域)感覚を養っていくわけです。

・子供室も、まだ子供さんが幼いお客さまの場合は、最初は大きなワンルームを兄弟姉妹で共有する「育みの間として、成長に応じて少しずつ独立性を高め、受験期までにそれぞれの「学びの間」にするような、可変性のある設計が必要です。

■『子供をゆがませる「間取り」』(横山彰人著)から
●子供に与える個室の条件
1.勉強机とベッド(または布団)が置ければよいのだから、スペースは3畳で充分。快適な個室は引きこもりを助長する。
2.子供部屋と玄関を結ぶ動線上にダイニングやリビングがあること。
3.日当たりのよさを必要以上に求めない。むしろ悪いくらいでいい。
4.親の目が常に届く位置にあり、少なくとも気配が感じられる配慮が大切であること。


・上記4条件を満たすマンションの3LDKの改装例、戸建の3LDKの改装例を3つ紹介させて頂きました。
・ナショナル住宅のプラン例を紹介させて頂きました。

■参加者の意見
◎Aさん
・インターネットで『子供部屋に関するアンケート』調査結果があった。
○ミセスネットの『のびのび勉強できる子供部屋って?』の調査
(http://www.mrsnet-jp.com/life/project001/)
小学校5、6年生の子供を持つママ50名が回答。
中学受験の結果と子供部屋は関係がない・・・79%
・どのくらいの広さが必要か・・・6畳が64% 実際に与えている広さは6畳が52% 4.5畳22%。
・アンケートからわかったことは、子供部屋はプライバシーや独立心を養うために必要なもの
親としては子供部屋は狭すぎると考えている。

○松下電工鰹Z建分社 すむすむ 暮らし特集4月『THE・子供部屋づくり』
(http://www.sumu2.com/kurashi/tokushuu/2001_04/03/01.html)
浅野春美先生インタビュー
「個室が『孤室』にならない子供部屋にしたいですね」
・「いま、子供達を取り巻く社会状況はとてもハードです」引きこもりがおこる場合には
 父親の存在感の薄さというものも見え隠れしている。

動線が、家族のきずなをはぐくんでくれます」
「成長とともに進化してゆく子供部屋、そんな発想で・・・」

○穴吹工務店『子供部屋』の調査
(http://www.anabuki.co.jp/news/Y1999/20000210.html)
ハウスオーガン(さーびすと)会員526名が回答
・子供部屋は必要か・・・必要93%
・子供部屋はいつから必要か・・・小学生になったら34% 小学校の高学年29%
 中学生以上20%
・子供部屋の広さは・・・6畳71% 8畳19%
・子供部屋に関しての意見として、子供の成長に合わせられる可能な間取り
・自分としては家に執着はない。兄弟で一戸建に住んでいないのは自分だけである。
・結婚した時には住むところを捜して、岸和田の府営住宅を申し込んだ。

◎Bさん
・自分が子供の頃は3DKに住んでいて部屋があった。個室があると現実逃避
 出来る場所になる。
・現在は4LDKに住んでいる。子供が男3人が5畳の部屋を使っているが、
 同性なら同じ部屋でよい。

◎Cさん
・自分は小学生の時は部屋がほしいとは思っていなかったが、中学校になると部屋が
 ほしいと思ったし、親が与えてくれた

・現在はマンションの3LDKに住んでいるが、今後はどうしようか考えていない。

◎Dさん
・自分は農家の一人っ子だったのでどこでも使えた。中学校の時は納屋の2階を使っ
 ており、高校からは下宿していた。
・現在はマンションに住んでいるが、子供が小さいときは家の真中のリビングでいっ
 しょに勉強していた

自分から部屋がほしいと言うまでは待ったほうがよい

◎Eさん
・子供の為の部屋とか、プライバシとかは考えていなかった。狭いところで子供と
 いっしょに寝ていた。
・子供に部屋を与えたいと思った時は、文化住宅に住んでいて上が中学校、下が小学
 校だった。子供が友達に「家に遊びに来い」と言ったときに感じた。
・広い部屋を与えてやりたい。友達が呼んでも遊べるから。室内に鍵はない
子供の部屋はいずれは自分の部屋になる。子供部屋をそのままにしておいたら孫を
 連れて帰ってくる。

オープンなミーティングルームがよい。部屋の壁に自転車やカヌーを掛けてある。

■欠席者のメールによる意見
◎Fさん
 よく、個室を与える理由にプライバシーとか子供の人権とか言う人がいますが、これはおかしいと思います。子供は巣立つまでは親の全責任で育てなければなりません。それまでは権利よりも義務(親の言うことを聞く、きちんと食べる、勉強する、・・・)が先行すべきと思っています。でなければ社会に通用する人間には育ちにくいと思います。その時期はいつ頃かというのにはいろいろ意見があろうかと思いますし、答えもないと思います。私見としては高校生からかなと思いますが、下の高校生の息子を見ていると、いったん自分の部屋に閉じこもってしまうとどうしても自分の世界に浸ってしまい、家族との会話が減ります。故に、何をしているかより会話の少なさが気になります。六畳二間で家族四人というような生活が、良かったのでしょうかね。 現在は、部屋にしても経済面にしても昔から比べると格段に豊かになった時代ですから、今までとは違った新しい価値観での家族関係を考えて行かなければならないのでしょうね。現代の問題の本質は、部屋のことよりも、家族単位そのものについての是非が議論されているところだと感じています。社会の最小単位が家庭であるという考え方は古い秩序を引きずっていて、男女関係や子供の人権上、否定されるべきだという考え方の人もいて、この辺になるとちょっとついていけません。子供は産まれてからは母性で、物心がついてからは父性で育て、自我か確立するまでは家庭で育てるという基本構図がないと、今の社会問題は解決しないのではないかと思ったりしてます。もう、古い考え方かも知れません。昨年、「子供の社会力」(門脇厚司著 岩波新書)という本を読んで衝撃を受けました。テレビを見ているだけでも成長に大きな影響を与えるという話は、正直恐ろしくなりました。これから、子供たちの将来を明るくしていくためには先ず、親がしっかりしないといけないということを痛感した本でした。

◎Gさん
私の育った当時の実家は、大きくて古くて地震で少し傾いた家でした。また、借家もあり、子供部屋には苦労していなかったように思います。実際、小学生の頃から個室?で、中学になったら、長屋(借家)の一軒に独立して住んでいました。高校生の頃にはまったくの個室に移り住みました。18歳で吹田の千里山に間借りして、それから2回引越しました。その結果、私にはあまり、部屋に執着心がありません。どこで住んでも一緒との思いもあります。ですから、自分の子供(男の子2人)にも、自立性を持たせるためにも、個室は必要だと考えて小3と年中組で転勤した横浜時代から3DKのうちの2部屋を各自に割り当てて個室としました。その後、18歳で二人とも下宿して羽ばたいていきました。私としては、それなりの成果であったと思っています。羽ばたいていったものは、必ず巣に戻って来ますから・・・そうそう、長男が小学6年までは4人家族で一緒に朝食はしていました。これも、大事なことだと思って実行していました。家族で団欒する機会の喪失さえしなければ、別に個室でも・・・というのが私の考え
方です


◎Hさん
子供の個室には、テレビや映画で個室の鍵で親が部屋に入れないという嫌〜なイメージがあります。そこで、今の家は、17年程たっていますが、2階の一部屋を子供2人の部屋にする様、設計変更をお願いしたのですが、プレハブがもたないとの事で真ん中を3等分して端から2人のクロゼットで柱を作り、1/3だけ行き来の出来る空間を作りました。扉は、それぞれに引き戸として鍵の掛からない出入口としました。その為か分りませんが、一人で何をやっているか分らない雰囲気はありません。片方に聞けば片方の状況がすぐ分りますし、いつでも部屋を反対側から覗くことも出来ます。又、偶然かも知れませんが、お風呂とトイレ以外、全ての部屋は、2箇所の出入口が出来ています。従って、閉塞感のある部屋が無いのが、全体の雰囲気を作り出しているのかも知れません。


■第22回親父倶楽部を終えて   
                           運営委員長 西 博康

 このたびの親父倶楽部は、住宅産業に携わる東さんならではの発想による企画でした。
「子供の自立と親の目配りを動線から考えるとどうなるでしょうか。部屋に置く備品類によっても人の動きが変わってきます。(東さん)」のコメントの通り、住環境に拠って、知らず知らずのうちに、人間は、様々な影響を受けている事かと思います。住宅を設計される方は、様々なライフプランの考えながら企画されているのでしょうね。今回紹介されていました、
http://www.mrsnet-jp.com/life/project001/house_03.html
のページにおける、プランの紹介は、動線や空間の概念を解り易くし紹介していますね。実際の問題として、現在お住まいの改造と言うのは、中々大変の事かも知れません。しかしながら、東さんが言われる通り、部屋の配置の工夫によっても、随分と親子に与える影響を改善できるものだと感じます。子供の成長や環境に合わせて、「子供の居場所」のあり方を見守る事が大事なのでしょうね。ご参加頂きました、方々の沢山のご意見、有り難うございました。有意義な時間だったかと思います。有り難うございました。



                             −以上−

●お知らせ
1.深田 朝則さんと長谷 憲治さんが新規メンバーとなりました!
2.2001.05〜10の半年会費5000円未納の方支払いお願いします。
3.8月の予定は 8月5日(日)野外活動です。








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