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親父倶楽部 第42回例会 記録

テーマ・・・「親父の為のボランティア入門」
          

     報告者 西 博康

◆日 時:2003年5月13日(火)19:00- 
◆場 所:大阪市立東淀川勤労者センター 
◆テーマ:「親父の為のボランティア入門」  
◆担当者 小野山義之助
◆参加者 小野山義之助  後藤芳男 前田秀美、東 秀一、鈴木 豪 西 博康 以上5名

■ 「親父の為のボランティア入門」

テーマの設定理由
 5月の例会は「親父の為のボランティア入門」と題し会社,家庭と
多忙な親父さんも子の巣立、定年退職後始まる永い家庭生活
(60→平均年齢約80歳)を充実させる為、又社会から様々受け
たことの恩返しの為、一つの方法としてボランティアについて話し
てみたいと思っています。
 5月の当番で「ボランティアについて」話すのに参考図書を探しに
図書館にいってみると、いろいろボランティアに関する図書がありま
した。そのなかに2001年出版の「ボランティアへの招待」岩波書
店編集部編が内容が解りやすく纏めてあり、この本をテキストとし
て私の体験を含めて話を進めていきたいと思います。

  
 ■1 なぜボランティア?
1.背景
 1995年1月(平成7年)の阪神・淡路大震災の直後、全国からたくさんの市民・若者が
被災者支援のために駆けつけた
のは、まだ私たちの記憶に新しいところです.この年を劇
的な、「ボランティア元年」として、以後、ボランティア活動への参加は、さまざまな領域で広
がりを見せてきました.福祉、教育、環境、まちづくり、国際協力・・・。その担い手も、定年退
職後のシニア、現役の会社員、主婦、そして若者など、世代を超えて広範囲にわたっていま
す。1998年(平成10年)に施行されたNPO法(特定非営利活動促進法)も、まちがいなく、
そのうねりを後押ししているといえるでしょう。
 けれども、そのポランティア活動に関心や意欲をもちながら、具体的な行動へと
一歩踏み出せぬままの人がきわめて多い
ことも事実であり、たとえば最新の「国民生
活白書」(2000年11月)では「国民の三人に一人が潜在的参加希望者」だと分析され
ています。 

  資料1.国民生活白書(2000年11月より「90年代より大きくふえるボランティア数」 より

実際、意欲や時間があるとしても「はじめの一歩をどの方向に、どう踏み出すか」というのは、
誰にとっても、決してたやすい問題ではないでしょう。


                                   
2. 堀田力先生 ” 「四つの設問」 いま、なぜポランティアか”  より 

  (堀田力氏。弁護士、さわやか福祉推進センター所長。東京地検特捜部57歳で退職設立。
    ポランティア活動と共に評論家としても活躍中 )            

(1)税金を納めているのだから、それで十分でないか.

  @ 行政は住民、市民の心のサービスを提供することは出来ない。
  職員は「労働力」を提供する雇用契約 「心」の提供の契約はしていない.

      心のある人→家族(家庭)、ポランティア(NPO-=非営利組織)

  A 予算の配分がないと何も出来ない.
   行政が提供することが性質上可能なサービスで合っても、予算がつかなければ、
   これを行うことが出来ない。
  
  行政→市民・住民の意欲と創意を引き出す  公民館活動の低調さ。


(2)ポランティア活動は効率が悪いのではないか.
 企業や官庁は報酬を払って労働力を買い取り、これお、就業規則や職務命令によって
企業や官庁のため使う.効率至上命題となる。
 ポランティアは、まだ萌芽期で、組織活動には、習熟していないが、私の見る限り、日進
月歩と言って良い.。それには、企業人OBが組織活動に参入しはじめているのが大きいと
思う。
 それぞれのポランティアが活動する喜びを感じ、その力をより発揮するには、それぞれが
活動の目的に共鳴し、活動のやり方の意義を理解して納得し、自らやり方を考えて積極的
かつ柔軟に実践することが必要である。   

                                  
(3)ポランティア活動をして何の得になるのか
  経済的、物質的な特はない。疲れるだけ損である。しかし、満足感、充実感は、大きい
であろう。もちろん、自分の思いが十分生かされたと感じられるような活動であることが前
提であるが、そのように感じられない時は、その活動が自分にとってミスマッチなのである
から、やめて自分に会うところを探せばよい。
 精神的な充足感をもたらし、体験から来る知識や判断力、人とコミュニケーションする能
力や想像力など、いろいろな精神的財産を作り出す活動は、ポランティア活動でなく、学習
活動や趣味の活動など、いろいろとある。自分に対する投資である。ただ、ポランティア活
動は、自分に対する投資が、直ちに人や社会からの感謝や評価につながり、それによる
充実感が得られるところが、学習や趣味の活動と少し異なっている。

  日本でも、物的財産よりも精神的財産を重んじる人々が増えつつある.これは、人間と
して必然的な進化の方向である。物的財産がもたらす快楽は、刹那的であり、生物的満足
感であるのに対し、精神的財産がもたらす快楽は、深く人間性に根ざし、永くゆるぎない喜び
をもたらしてくれる。試みに、人生最後を迎えた時、何を思って自分が生きてきた意義を肯定
するか、想像してみてほしい。自分は沢山のお金を貯めたとか、人との競争に勝って出世し
たとか,そんあことを思うであろうか。自分が,世に役立ち,人に役立ったことや,人から感謝の
念を込めて寄せられた笑顔をこそ、思い起こすのではなかろうか。自分の生命の意義の肯
定は,自分が役立ったという事実に由来すると思うのである。

  おそらく、これからの日本は,他の先進諸国と同様に,個人の精神的充足感を最大の社
会的価値とする社会を築いていくと思われる。物質的快楽の限度を知る人が増え、また、
消費できる物質に限度があって、あくなき物質的快楽の追求は環境を破壊し、人類に災
いをもたらすことを知る人が増えたからである。
  資本主義は、公平よりも住を重んじる点で,共産主義に優ることが歴史的に証明された
が,だからといって、マルクスの指摘した資本主義の欠点が消滅したわけではない。特に,
それがもたらす富の蓄積と拡大(信用創造)により、大規模に行われる投機的行為は,人々
の健全な労働意欲や身に会った生活設計・維持の意欲を失わせ,過度に享楽的な生き方
をもたらし,人を破壊に導く危険性が大きい。
  資本の暴走を避け,地球環境を子孫のために維持するには,生活維持の必要性を越える
物的財産を追う人々の心を,それよりも大きな充足感,満足感をもたらす精神的財産を求める
方向にとりもどすことが必要であり,そのための有力な仕組みがポランティア活動の推進で
ある。

(4)どんなポランティア活動をすればよいか。
 答えは,自分に合った活動,やっていて自分がいかされていると感じることの出来るような
活動ということであろう
。何が自分に合っているかは,その人次第であるが、自分探しのヒント
は二つ、一つは自分の職業生活、もう一つは自分の思春期だと思う。
  職業で身に付けた能力を生かす活動は,もっとも手っ取り早い。
  思春期の頃の思いとなると、ミュージシャンになりたかったとか、タレントになりたかったと
か、政治家になりたかったとか、保母さんにあこがれたとか満たされなかった夢が,実は自分
の原点なのだと思う。その思いを生かすようなポランティア活動を見つける。あるいは、趣味の
活動から入って,次第に,それを社会のために役立てる活動の方に向けていくのもよいであろう。
 自分に合う活動に行った人々は、いきいきとしていて、辛いことに出会っても,頑張り通すこと
が多い。そして、驚くほどのスピードで、人間性の幅と知識の量を広げていく。
 人間は、いくつになっても、自分を生かす活動に出会えれば,成長するものだというのが,この
世界に入って十年,数多くの人々に出会い、接してきた私の実感である。

   NPO→ NPO→Non-Profit Organizationの略→非営利組織     
      

■2 どんなのがある?
1.分 野
 福祉、教育、環境、まちづくり、国際協力等いろんな分野があります。

活動分野 活動例
@ あつめる 使用済み切手・ベルマーク→発展途上国への援助
リングプル→車椅子、募金・バザー→共同募金・ボランティア貯金
A てつだう 外出介護・ガイドヘルパー、施設でのエプロンやおむつの洗濯
B つくる 手芸品・お菓子→プレゼント、朗読テープ・点字図書
C ふれあう 法人ホームや一人暮らしのお年よりを訪問
文通・異文化交流 
D ひろめる ミニコミ誌作り、イベント企画、街おこし
E まもる 自然環境を守る取組み
F おしえる 学習指導・遊び指導・レクレーション
G つたえる 伝統芸能を伝える、地域史をつくる
H ととのえる 地域の美化、リサイクル、バリアフリーの改善
I かえる 環境を、人間関係を変える

  資料4 ボランティア活動の10分野
      

 2.参加したいボランティア団体の情報は?

   2−1.団体の情報公開により(インターネット、訪問等)
 (1)各県にNPOボランティア・センターが設立され団体のネット・ワークも進んでいます。
    団体のNPO設立等指導し加入団体の拡大、広報、研修等にも積極的に活動して
    います。     資料5 大阪NPOセンターとは

(2)また行政もボランティアの窓口を都道府県及び市町村内に室(部)、センターか、国の縦割
   り行政に従い省庁別の部課のなかに係りを設け団体の情報を収集、公開、活動、指導
   研修しています。
     資料6 NPO活動促進室 (滋賀県県民生活部県民文化課)
     資料7 ボランティア活動センター (川西市社会福祉協議会)

(3)分野別の民間団体のネット・ワークも進み大きな団体は毎年全国大会を開催しているとこ
  ろもあります。
  @全国ボランティア大会 (第1回昭和45年 奉仕活動の展望)
   (参考冊子 第30回北海道大会報告書 1998.11.21。千歳市他)     
   A 第8回 森林と市民を結ぶ全国の集い・ぐんま2002
   (参考冊子 同上 2002.9.15。前橋市他)     
  
(4)以上(1)〜(3)で団体名、活動状況を調査し、個々の団体から内容(作業、日程、費用等)を
  直接入手し自分に合っている団体を探します。
   森林関係 
     資料7  森林づくりボランティア活動情報一覧 近畿編(林野庁)
     資料8 日本森林ボランティア協会
        @概要。A活動報告「箕面国有林」。B森林ボランティア養成講座
     参考フアイル 地球緑化センター 3冊。森林ボランティア 北海道 1冊
   福祉関係
     参考フアイル 福祉ボランティア 北海道 
2−2. 研 修
  都道府県、市によってはボランティア研修センターを設立し参加者,指導者の講習会等
  を実施しレベルアップしている。
      資料9 県営福祉パーク(奈良県介護実習・普及センター)
      参考フアイル 札幌市ボランティア研修センター 


■3 参加して自分がボランティアしてもらっている

若い頃から山歩きが好きで福岡から25年前大阪に転勤して再び近郷の山歩き始めました。
ところが手入れがなされていない山林が多いのにビックリしていました。間伐がなされず、
山林は昼間なのに暗く気になっていました。
平成になり林野庁の赤字財政が問題になりだし
営林署の統合合理化がされてきました。
平成8年4月 東京単身赴任。新聞で「新たな森林政策を求めて」の市民研究会知り、参加し
て「森林ボランティア」というのを始めて知りました。林業問題の勉強とともに山林作業のボラ
ンティアをしている「地球緑化センター」に加入し 富士山麓(富士市側)国有林風倒木(7年夏台
風による)整理及び植林、下草刈り箱根芦ノ湖西岸国有林、中伊豆町他の町有林の植林(広
葉樹、櫻等)下草刈り、間伐等の作業に参加。
平成11年2月札幌単身転任 引続き上記及び北海道内のボランティア(森林及び福祉協議会)
に13年3月退社まで参加。帰奈後は東京、地元林業組合の森林ボランティア作業に、また今
年から明日香村の棚田ボランティアで農作業に参加中。

 会社から離れて自然の中で急がず、楽しく、森林監督局、林業組合の方々の指導での林業
作業、地球緑化センターは1泊2日の作業なので夕食の後の勉強会、いろんな体験をされた、自
然が好きな老若男女の交流会、一般に言われているような若いひとはいなく、誠実な若者から
は新しい考えかたを、退職者からは退職後の心構えなど、福祉関係では人のこころのやさ
しさを教えていただいた。
 気が付いてみれば、自分が参加することで、参加みなさんからボランティアして戴いて
いることになっているのではないかと
。特に退職後は。 
    
■4 結び
    デフレで景気の回復は当分見込めない。早期退職は多くなり、一方高齢化は進む。
   65才の余命20年、いざ会社を離れてみると何が出来るか?
    一つの選択肢として参考にボランティアについて拙い体験と参考書、インターネット等
   引用資料で話させていただきました。

   参考書 「ボランティアへの招待」岩波書店 2001.3 定価2000円
        「定年後」   岩波書店  1999.1   定価1800円



 

■5 親父討論

Aさん   : ユニセフもボランティアですか?
小野山さん:ユニセフも海外に対して規模の大きいボランティアですね。
        北海道の林業も外郭団体を取り込んだ組織を作って補助金を
        取り込んでいるところもありますね。
        ボランティア活動が盛んになると、税金の使われ方も変わってくると
        思いますね。

Aさん   :ボランティアの基本は無償ではないのですか?
小野山さん:最近の風潮は、幾ばくかの手当てが出たりすることもありますね。

Bさん   :小野山さんにとってボランティアとはなんですか。
小野山さん:正直言って遊びのような感覚があります。林業のプロと一緒に木を触る
       のは楽しいものです。しかし、前提として、自分のしている事が少しは森
       林保護に役立っているという意識があります
。ただ、ボランティアは、福祉
       のような、直接人の為になることが良いのでしょうね。

Bさん:  私もボランティアの概念が必ずしもつかめていませんが、人間が社会に育てら
      れて、育てて頂いた事に対する恩返しがボランティアなのかな
と感じました。
      それが、対人間であれ、対地球であれ・・・
      「ボランティア」という響きの中には、行政の「福祉」よりも温かな響きを感じるの
      ですが・・・

小野山さん:行政は行政で色々な取組みをしていますが、「組織」とか「予算」などで、限界
        があるのかもしれませんね。仕事でお金を貰ってやる行為と、自費を使って取
        り組まれる事とは、やはり違いがあるものなのでしょう。ボランティアの楽しみ
        のもう一つの重要な点は、参加したもの同士の交流
ですね。それは、大
        事にしたいものです。そしてまた、自分が役に立ったと感じる時には嬉しさを感
        じます


以上






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